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「大人(ヲトナ)」とは?

この会議は「大人サミット」と呼ばれますが、大人という文字は日本語では成人を意味し、大きな人と書きます。それは子どもと区別される言葉です。しかし、ここでの大人はそのように年齢によって区別される意味ではありません。本来、大人とは年齢に関係なく、世の中に対してより良い貢献をしていく意識を持った人の姿であるのです。

大人には「オトナ」と「ヲトナ」の二種類の読み方があり、それは今から約13000年前の東アジアで宇宙物理学を高度に発達させたカタカムナ文明の叡智から来ています。まず、「オトナ」の「オ」は拡大し発展させていくことであり、それは大きなスケールで物事を探求すると同時に、小さく縮小し物事を探求することでもあります。ですから、「オ」はマクロにもミクロにも探求し、物事を広め進めていくことです。特に250年前のイギリス産業革命以降、わたしたち人類はこうした発展の時代を生きてきました。そして、宇宙的に陰陽で分けると、「オ」は陽を表します。つまり、物質的に豊かで便利な世の中が広がり、物理・科学・テクノロジーが発展してきた時代ということです。

それに対して、「ヲトナ」の「ヲ」は宇宙的には陰を指し、発展・拡大したものを削ぎ落とし、必要なものと不必要なものを仕分け、安定させることです。これまで人間には強い欲望があり、自らの願いを叶え、何でもほしいものを抱えようとしてきましたが、これからの社会を創っていく「ヲトナ」とは、それを本当に必要なものと不要なものに仕分けしていく力を身につけ、社会に健全な世界をもたらす意識を持つもののことです。

今までの時代は「オトナ」の発展の時代でしたから、そこでは不必要なものまで求め、争い、今、時代はそのピークを迎えています。ですから、地球上にはたくさんのゴミが産み出され、環境が悪化し、我先の心で人々は競争し、その結果病気や貧困が蔓延して、混乱が進み、現状に至っているのです。それは、人間の能力の可能性を知るという意味では、必要な時代でもありました。そうした経験を経て学び、地球生命の中で最も高い能力を持っているわたしたち人類は、他者との連携を取りながら調和的に生きることも可能なのです。

今、わたしたち人類は地球生命として、地球と対話しなければいけない時代が訪れています。なぜなら、地球のキャパが人類の欲望の表現に対して限界に達しているからです。ですから、わたしたちが「オトナ」から「ヲトナ」になる時代が来ているのです。そのためには、広い世界観を持つことが必要です。そして、地球という生命ネットワークの中で自らの意志と地球のあり方、そして宇宙のあり方が一致していることが大切なのです。それは、意識の高い人間になるということです。そして、それは誰か一人のリーダーによって導かれるものではありません。新たな時代を迎えるために、わたしたち一人ひとりがその意識に目覚め、地球と対話しながら「ヲトナ」としての意志を持ち、全ての生命と調和し生きていく時代が訪れたということなのです。