大人サミットとは

「第9回大人サミットを開催するにあたって~いさどんによる開会の挨拶」

皆さん、こんにちは。今日から第9回大人サミットのスタートです。世界中で様々な問題が起きている今、来たるべき時代の新たな生き方を模索するために、さかのぼれば、2010年9月、木の花ファミリーを会場として第1回大人サミットが開催されました。当初は大学の先生・企業の経営者・お医者さん・政治家・弁護士さん・宗教家の方も参加されていました。わたしは大人サミットを呼びかけ始めた当時は、主に今の時代に成功者と言われる人たちに呼びかけました。それはなぜかというと、この人たちが今の社会を創り、その恩恵を受けて豊かに生きている人たちだからです。しかし本来、その豊かさは皆のものです。ですから、豊かな人ほど、社会のために生きるべきだと思ったのです。そして、豊かになった分を社会に還元し、いずれ死を迎えた時に、胸を張って旅立っていけるような生き方を提案したかったのです。ですから、そういった呼びかけのもとに今の社会で成功した様々な人たちが集ってきました。しかし、そのような人たちのベースにあるものは、「自分がもっと豊かになりたい」という想いでした。そうすると、その人たちには豊かさを手放し、皆に還元するという社会変革的な動きはなかなか浸透しないことがわかってきたのです。

その後、大人たちが真剣に社会について語り合う姿に感銘を受けた大学の学生たちが、2012年5月に若者を中心とした「ユース・ビジョン・サミット」を発足しました。同年11月の第5回大人サミットでは、世代の枠を取り払って、ユース・ビジョン・サミットと大人サミットを統合しました。そして、第7回大人サミットから、徐々に木の花ファミリーメンバー以外の心を大切にする生き方に共鳴した有志の主導で行われるようになっていき、参加者も高校生から70代までと幅広くさらに多様性が増していきました。そして、今回の第9回目に至るまでには様々な人たちとの出会いを通して、今日という日を迎えています。

わたしはひとつ、気付いたことがあります。それは、大人サミットという場は、年齢・社会的立場・性別・国籍・貧富の差に関係なく、この時代をどうしていくのかを真剣に考える志ある人たち誰もが集える場所であるべきだということです。そして、この活動はこれからさらに世界的な動きとして広まっていくべきだと感じています。今はまだ小さな渦ですが、本当の意味で、いよいよ大人サミットの渦が始まろうとしているのです。皆さんと共に人類の未来を見据え、宇宙的視点に立って「大人サミット宣言」を発信しましょう。

わたしたち人間とは、一体何者なのでしょうか?わたしたちは生まれるとまず、自我を認識します。次に家族の中の自分を認識し、それから社会的立場である自らを認識していきます。そして、人類、地球にいる生命としての自らを認識します。わたしたちが地球に所属していれば、太陽系にも所属していることになりますし、当然、銀河にも所属していることになります。それは、わたしたちが全宇宙の中のひとつだということです。

わたしたちは生きています。生きているということは、まず呼吸をするために空気が必要になります。それから食べ物が必要になります。食べ物は大地から生まれます。そうすると、わたしたちは食べ物であり、大地です。食べ物は大地によって育まれ、大地に食べ物が育つためには太陽の光が必要です。さらに、太陽は風をつくり、雨をつくり、そして空気を循環させ、植物を育て、土をつくります。そういった自然循環の中でわたしたちは生きているのです。わたしたちのまわりを見渡せば、植物や動物が存在し、地球上には280万種とも言われる無限の生命が存在しています。

ところが、わたしたちが自分という主観に偏った意識を持って毎日を生きていると、このような地球生態系の循環、さらに宇宙の循環の中で生かされている意識を持つことはなかなかできません。しかし、本来この世界にあるどのような存在も、この世界全体を構成している役割のもとにあるのです。わたしたちの体が約60兆の細胞、さらに無限の素粒子によってできているように、地球も宇宙も同じ仕組みで成り立っているのです。

しかし現実には、わたしたちは人類というたった一種類の生命の中でさえ争っているのです。わたしたちの本質を生命的にたどっていけば、ひとつの生命ネットワークの中の一部であり、その一部分を担う一種類の生命であることがわかります。そして、人間はその生命ネットワークの中で最も特殊で、最も能力が高い生き物なのです。宇宙に人間のような生命が存在するのか、これまで探査されてきましたが、おそらく存在しないことでしょう。そうすると、人間は宇宙の中でも貴重な存在であり、最も特殊で最も高い能力を持った生き物であるということになります。その特殊で能力が高い生命が地球上で今、同じ種の中で争っているのです。それはなぜかというと、自分自身の欲望を叶えることに強い興味を持ち、自らの外に対する興味が薄いからです。そして、大きなひとつの生命ネットワークの中の一部分であるという広い視点の認識に欠けているからです。

250年前のイギリス産業革命以降、科学・物理・テクノロジーの発展が進み、今、時代はわたしたちにたくさんの知識と物理的豊かさを与えてくれています。人類はそういったものを活かし、物理的に豊かな時代を築いてきましたが、その偏った探求は人々の真の幸せにはつながっていません。それは、個人レベルでもそうです。多くの人々は自らの利害のもとに毎日を生きています。そして何よりも、わたしたち人類を導く世界的なリーダーたちが国益のために生き、それが争いのもとになっているのが現状です。

21世紀に入り、いくつものターニングポイントを迎えている今、わたしたちはどうしてこのような現状になっているのかをもう一度冷静に見直す必要があります。この大人サミットを開催するにあたって、このようなエゴに溺れてしまった偏った物事の捉え方から、もっとホリスティックに物事を捉えられる見方を提案していきます。

社会は、わたしたち一人ひとりがどのような意識レベルにあるかによって、所属する組織のリーダーを決めていきます。わたしたちがエゴに走っていれば、当然、そのエゴを代表するリーダーが生まれてきます。ですから、今の社会の混乱はそこに生きている人々の意識が創ったものと言えるのです。

この混乱を抜け出し、新たな時代を迎えるためには、地球生命ネットワークを構成する細胞である普通の人たちが目覚め、この世界をどのようにしていくのかを考えていく、一人ひとりの目覚めの時代が来ているのです。そのようなネットワークが広がっていけば、全ての人たちが平等で平和な世界は自ずと訪れます。

今はまだとても小さな動きではありますが、人類の目覚めにとって大切なメッセージを共に世界に向けて発信していきましょう。わたしは常にそういったことを考えています。そして、そういったことを考える人が一人でも増えていくことを願って、この大人サミットを進めていきたいと思います。皆さん、3日間、よろしくお願いします。