《大人サミット発起人・いさどんによる開会の挨拶》

今、わたしたちは21世紀を生きています。僕は20世紀のちょうど真ん中の1951年に生まれました。子どもの頃は鉄腕アトムという漫画を興味深く観ながら、これから訪れる21世紀の世界をイメージしていました。そして、僕は50歳で21世紀を迎えました。子どもの頃、僕が21世紀に生きることをイメージしていたときには、平和で豊かなとても進んだ社会をイメージしていました。ところが今、21世紀に入って16年が経ちましたが、人々の心の絆はとても貧しく、世界各地でテロが頻発し、環境的に厳しい世の中が現実です。

僕は今65歳ですが、30歳のときに天からメッセージを受けるようになりました。それ以降、社会を少し違う視点で観るようになりました。その結果、今の世の中に報道されているような現状に対する危機とは、少し違う視点を持っています。同時に、今の社会を分析するための様々な手法を得てきました。

本来、個人に起きていること、地域社会に起きていること、国家に起きていること、人類に起きていること、地球に起きていること、太陽系に起きていること、そして宇宙に起きていることはすべて連動しています。今、そういったものがすべて連動しながら時代が創られていることが観えてきました。それを「宇宙視点」と呼ぶのですが、わたしたちは今、すでに宇宙にいます。皆さんの個人的な悩みも、宇宙の中の出来事です。同時に、秒速240kmで回転する天の川銀河を太陽系がまわっているのも宇宙の出来事なのです。

21世紀という時代は単に20世紀の続きなのではなく、2000年から3000年に向けての幕開けだと僕は観ています。ですから今、わたしたちはこの1000年間の扉を開けたところなのです。今、世の中にたくさんの混乱が起きていることに対し、わたしたちがそのことに疑問を感じれば感じるほど、それは新たな時代を迎えるための原動力となります。同じように、皆さん一人ひとりが人生で行き詰まっていたとしても、それは皆さんの人生を切り替え、新たな自分に生まれ変わるためのチャンスなのです。

この世界に起きる出来事には、自分にとって都合の良いことも悪いこともあります。そこで、それをどの位置で観るか。どのような方向から、どのように捉えるのか。それによって、この世界に起きる出来事を希望として観ることもできれば、極めて不幸な出来事として解釈することにもなるのです。

今回、第10回大人サミットを開催するにあたり、皆さんにお伝えしたいことは、皆さん一人ひとりの人生は、その解釈の仕方によってまったく違ったものに観えてくるということです。ですから今、世界が混沌としていることがいかに希望あることなのか――。この3日間、そのような視点を皆さんと共有しながら、皆さんの人生に突破口が開かれることを願って、この混沌とした時代の未来に希望があることを共に見出していきたいと思っています。